講師の藤生恭子です。

私たちの職業は通常「ウグイス嬢」と呼ばれますが、実は野球の場内アナウンサーは、試合進行アナウンスのほかにもたくさん担当することがあります。

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私はかつて、オリックス・バファローズの2軍のアナウンスを担当していました。試合前にはトークショーの司会や、試合後にはイベントのMCなど、一日フル稼働で様々なアナウンスを経験しました。

その中でも私がとてもやりがいを感じていたのが「ヒーローインタビュー」。勝ったあとのボルテージが最高の状態で、今日活躍した選手の声が聴ける。ファンの方にとって、試合後の楽しみの時間の一つではないでしょうか。

例えば、決め台詞がある選手なんかはとても盛り上がるので、私たちインタビュアーも最後にその台詞を言ってもらえるように質問を持って行ったりします。私が担当した中で一番印象に残っているのが、元投手で現コーチの小松聖選手。1、2、3、ダー!と言う時のお客さんの熱気は野球ならではの醍醐味だと感じます。

翻って、若手で担当したのは現投手の山田修義選手。
山田選手自身初のヒーローインタビューを2軍で担当しました。言葉が出てこず観客のみなさんに応援されながらのインタビューでしたが、1軍の舞台で声が聴けることがとても楽しみになった瞬間でした。

他にも高校球児や社会人野球選手、独立リーガーなどたくさんお選手のヒーローインタビューを担当してきましたが、「この選手の声をなるべくたくさん届けたい!」と考えながらインタビューすることは、難しくもありますが、大切の役割だと思っております。

大切な役割。だからこそ私たちが最高の技術を持って、それを磨き続けて、ノウハウを知っておく。自信を持って選手の晴れ舞台を演出できるように、常に勉強をしていかないとと思います。

ぜひ野球が好きなみなさん、アナウンサーを目指しているみなさん、ヒーローインタビューの楽しさを体感して下さい!



<技術指導>
藤生 恭子(Kyoko Fujiu)
■ 株式会社Baseball Planning 代表取締役社長
■ 元オリックス・バファローズ 場内アナウンサー

【経歴】
常総学院高-駒澤大-オリックス・バファローズ球団職員

【プロフィール】
スポーツ新聞社勤務後、エフエム岡崎にてラジオパーソナリティーに転身。アマチュア野球などでアナウンス経験を積み、独立リーグ・高知ファイティングドッグスにてアナウンサー兼球団職員に。2008年よりオリックス・バファローズにて球団職員として場内アナウンスを担当し、「セクシーすぎるウグイス嬢」と呼ばれ、話題に。現在はフリーアナウンサーとして活動中。